ダブ、ファンク、フリージャズ、ミニマル・テクノ、民族音楽、ノイズ等に傾倒し、 ユニット等でフリーなスタイルを経て、音と音との間隔の変動による強烈な快感に目覚め、痙攣性の音楽を製作する津谷昌弘のソロプロジェクト。
気持ち良さのなかでも、記憶・考え方・ストーリーなど、ある意味言葉に変換できるものではなく、脳内の快感を感じとる部分に、直接働きかけるような気持ち良さを抽出したり、増幅したり、他の気持ち良さと組み合わせて、新しい気持ち良さを作り出したいと思っています。 また、特にそれによって得られる高揚感、浮遊感などを大切にしています。

音に関しては、バックトラック、声、パーカッション、フィードバック等を用いています。
また、最近は映像製作も行い、音と映像がプログラムによりシンクロするライブも行います。
soundsのページでサンプルが聴けます。
また、imagesの中でライブ時の映像を観れます。またはyoutubeでも。

今は、 散歩、映像製作、あとは毎日タブラをポコポコ叩いたり、他のいろんな楽器を演奏して、頭を振っております。

映像を使ったパフォーマンス:トーキョー・エクスペリメンタル・フェスティバル →動画


映像作品「Between Regularity and Irregularity」が第63回ベルリン国際映画祭/短編コンペティション部門で正式上映されました。 映像に関するHPは→こちら


上映履歴:(主なものを時系列で)
ベルリン国際映画祭(短編コンペティション)、メディアウェイブ国際映画音楽祭、ヴロツワフ・メディア・アート・ビエンナーレ、ハンブルグ国際短編映画祭、ヴィラ・ド・コンデ国際短編映画祭、アルス・エレクトロニカ、 25FPSフェスティバル(スペシャル・メンション受賞)、モントリオール・フェスティバル・ドゥ・ヌーヴォー・シネマ、BFIロンドン映画祭、コーク映画祭、ミニマレン短編映画祭、ザグレブ国際アニメーション映画祭など。

映像作品について
元々、パフォーマンス用に音にプログラムで反応する映像として作ったものを、一つの映像作品として再構成して作りました。
作ってみて、やはり感じたのは、自分にとっては音楽が一番直接的で気持ち良いので、音楽は身体が可能な限り(?)続けるだろうと思います。映像ももちろんできれば続けたいと思っています。

視覚からの刺激は、脳の構造なのか、音楽ほど脳にダイレクトに届くようには感じませんし、人間にとって情報としての意味合いが大きいため、純粋に快感を求めるには、音楽の方が向いていると感じています。(特に今の一秒間に30コマ程で、さらに明滅があるメディアでは、余計に音楽の気持ち良さに届くには、まだ程遠く感じます。また、30コマ程度ですと、内容によっては音との速度感の差が生じる為、その差をわかり難くするために、モニター等の明滅とは別に、動画の一部に明滅を使用して、脳を麻痺させています。)

また、意味を考えたり、記憶をめぐらせると、反応に時間を要し、快感の中でも、速い反応を必要とする快感には、向いていないと感じています。(もちろん、自分の好みの観点からの話で、何か心を動かされたいとかは、別です。)そういう観点から具象的な映像は使用せず、抽象的な映像や、具象でも抽象に近いものを使用しています。また、映像を使うことによって快感が増えるプラス部分と、反応が遅くなり、意味を求めることによるマイナス部分があると感じています。それでも尚、純粋に気持ち良いものが作りたいので、映像作品は映像作品としての気持ち良いものが出来ればと思っています。


好きな音楽(音楽に関しては、書くことがあり過ぎるので、コメントは省きます。)
ジャワのガムラン(特にレオグ・ポノロゴ)、エジプト、インド古典、津軽民謡、韓国シナウィ、
コーラン、 ダブ、ミニマル、エレクトロニカ、ノイズ、ファンク、タンゴetc

アーティスト
P.U.S.、リンパ・シヴァ、ミーターズ、オーガスタス・パブロ&キング・タビー、
ヤン・イェリネク、ポーター・リックス、インキャパシタンツ、 ウーゴ・ディアス、
マウス・オン・マーズ、スティーブ・ライヒ、 マニー・マーク、
セシル・テイラー、セロニアス・モンク、 コルトレーン(a love supreme 辺りのみ)、
オーネット・コールマン、ジョン・ゾーン、
JB、スライ、ポップ・グループ、ボム・スクワッド、ディアンジェロ、etc


好きな写真
ハンス・ベルメールの人形の写真

 (自作人形、スケッチも、エロティックで生と死が同時に存在。この写真を見てから写真への興味がでた。初め知った時は、写真というより人形に対する興味の方が大きかったと思う。すぐに写真を撮り始めて、光と影に惹かれるようになった。)
メイプルソープの花の写真
 (写真展でみて鳥肌が立った。光と影、構図、完璧。)

好きな芸術家
ジェームズ・タレル
(今まで体験した視覚作品の中で、一番脳に直撃する。音楽以外ではこの人だけかも・・・。 クレーター作品が見たい。)
エルネスト・ネト
(小さい作品しか体験してないが、たまらんとはこういうことかという感じ。触感型では最高。)
アントニー・ゴームリー
名和晃平
エゴン・シーレ


好きな映画
あまり、映画は観ない方なので、たまたま観た中で、好きな物という感じかも・・・
「ストリート・オブ・クロコダイル」
ブラザーズ・クエイ
  (人形と物の動き、荒廃したセット、焦点の移動など、気持ち良い部分が一杯。)
「コミングルド・コンテナーズ」 スタン・ブラッケージ
  (望遠レンズで撮ったらしい、水面や水滴の光の反射の形・動きが美しい。「レイジ・ネット」とか「アイ・ミス」の前半も良い)
「イレイザー・ヘッド」 デビッド・リンチ
  (浮遊感とたまにドキッとさせる感覚がすごい。)
「ターチトリップ」 大木裕之 
  (力が入ってなくて、自然で、何回も見れてしまう映像。)
「GRIM」「THUNDER」
伊藤高志
  (実写コマ撮り、スピード感、音との相性、色合い等が良い。)
「パリ・テキサス」 ヴィム・ベンダース
  (登場人物各々が優しくて良い映画)
「東京フィスト」 塚本晋也
  (ユーモアもあって激しくてバランスも良くてやはり好き。「鉄男」より、好きかも。福居ショウジン監督の「ピノキオ√964」もすごい好きな部分がある。)

「アヴェティック」
ドン・アスカリアン
  (美しさ・荒廃・静止・エロティック。)
「フローラ」
ヤン・シュヴァンクマイエル
(他の作品はあまり好みではないですが、この作品は終わり方も含めて、すごく好き。)


好きな文筆家

坂口安吾
夏目漱石
カフカ

望む生き方

狩猟採取生活

HOME